自宅サーバ

現在使用しているサーバ機は、省電力、省スペース、ファンレスを目的に、CPUにVIA社のEPIA-ME6000を搭載し、3年ほど前に4万円ほどで組み立てたものである。性能は劣るが、サイトへの検索頻度も低く、回線がADSLで上りの1Mbpsを共同使用しているので、現在のところ、このサーバ間に合っている。ただ、Flashなどの大きな画像はWebに表示されるまでにかなりの時間を要している。Intelが、超低消費電力のCPUを、2008年以降リリースするとのことなので、その時点でサーバを更新する予定である。
商用に供していない自前の自宅サーバなので、複数の公開サイトを立ち上げることも自由にできる。サイトに掲載するコンテンツがないので、多くのサイトを立ち上げることはできないが。

複数サイトの計画

大きな制約はあるが、自前のサーバであるので、ApacheのVirtualHostで設定すれば複数のサイトを立てることができる。そのために、Apacheを設定する前に、将来を含めた公開予定Webサイトの青写真を描いて、設定するのが望ましいと思う。一度Webサイトを公開すると、個人的なWebサイトであっても、長時間サーバの電源を切って、やりかえるのは何かしら抵抗がある。

1台のサーバで複数のWebサイトを構築する方法
1. URL名でVirtualHostを作成する方法
2. IPアドレスでVirtualHostを作成する方法
3. ポート番号でVirtualHostを作成する方法
4. 上記の組み合わせによるVirtualHostを作成する方法


勉強のために欲張って、URL名、IPアドレス、ポート番号の3種を組み合わせて、VirtualHostを作成することにする。具体的な達成目標を下記の表にまとめる。

URL ドキュメント IPアドレス ポート 管理者
www.example.jp /var/www/ 201.**.**.21 80 etch
www.example.jp/nature/ /home/etch/public_html/nature/ 201.**.**.21 80 etch
www.example.jp/member/ /home/etch/public_html/member 201.**.**.21 8080 etch
www.linux.example.jp /home/debian/public_html/ 201.**.**.22 80 etch

自前でサーバを構築するためには、ドメイン名と固定IPアドレスを取得する必要がある。

TOPへ

Apache2の情報を取得する

Debianの場合、apache1.3バージョンとapache2.2バージョンが準備されている。パッケージ「apache」はapache1.3バージョンで、パッケージ「apache2」がapache2.2である。
コマンド aptitude show apache2 で、パッケージ情報を入手する。


Apache2をインストールする

コマンド aptitude install apache2 でインストールする。

(注意)aptitude install apache とすると、apache1.3バージョンがインストールされる。


Apache2がインストールできたか確認する。
ブラウザのURL窓に、htttp://192.168.1.48/ と入力し、Enterを押すと、下記画面が表示される。 これは、Apache2のデフォルト画面 /var/www/apache2-default/index.htmlが表示されている。


インストール時点で有効なApacheのモジュール

Apacheをインストールした初期時点で実行されている有効のモジュールは下記の通りです。
Debianの場合、初期時点で実行されるモジュールは必要最小限にし、必要に応じて、インストールされているが有効にされていないモジュールを有効化して、使用可能にする仕組みになっている。この方法は、必要にないものを有効にしないので、セキュリティ上、優れている。

Fedoraなどの場合は、インストールの初期時に、多くのモジュールが利用可能になり、モジュールを気にしないでも、たいていの機能は動くようになっている。


次は、Apache2.confの設定をApache2の設定(1)でおこなう。