Linuxと言えば、Red Hat系が大勢です。Red Hat系には、Red Hat Enterprise、Vine Linux、TurboLinux、CentOS、Fedora などがあります。
Debianは、Linuxの中で独特で、Debianのポリシーの基に運営され、フリーソフトとして提供されています。Red Hat系と比べて、解説書籍が少なく、インターネット上にも記事が少ないのが現状です。そのことが、Debianを敷居の高いLinuxにしているように思います。
偏屈な私は、Debianで、自宅サーバを立ち上げようと、思い立ったわけです。
Dabianでサーバ構築の勉強するテスト環境として、Windowsデスクトップ環境に仮想マシンを導入し、仮想マシン上にDebianをインストールすることにした。
ハードウエア | デスクトップPC | メモリ:2GB HDD:160GB |
OS | Windows XP professional | |
仮想マシン | VMware Server(Windows版) | 無償版 |
2006年から、仮想マシン構築のソフトウエアが、限定版ではあるが無償で提供されるようになった。Microsoft社のVirtual PC と VMware社のVMware Server を無償で入手できる。Virtual PCは、ゲストOSにするLinuxに対応していないが、問題なく使用できる。VMware Serverは、Linuxに対応しており、「Print Screen」で表示画面を入手できるので、VMware Serverを仮想マシンとした。
初心者の私が公開するサーバなので、正しく設定しないとセキュリティ上問題が生じやすいアプリケーションのインストールは避けることにしました。Dabian GNU/Linux4.0('etch')をインストールに際し、必要最低限のパッケージをインストールする方法をとりました。
公開するWebは、一方向のダウンロードのみとし、クライアントが入力できる掲示板などは、用意しないことにしました。
サーバ他 | パッケージ | その他 |
リモート接続 | OpenSSH-server、OpenSSH-cliant | UTF-8 TerTermPro、WinSCP |
Webサーバ | Apache2、PHP5、MySQL5 | phpMyAdmin |
Mailサーバ | Vim4 (local hosts内で使用) | |
DNSサーバ | Bind9 | |
ユーティリティ | ntp、Logwatch、TcpWrapper | aptitude |
1. FTPサーバは、ユーザIDおよびパスワードが平文でネット上に流れるので、立上げしないことにした。代替として、SSHのユーティリティSFTPを使用する。
2. Mailサーバは、local hosts内に限定した設定とする。 Mailサーバは、セキュリティ 対応が初心者の私には難しく、SMTP、POP3などのサーバはインストールしない。
VMware社の公式サイトから、VMware Serverのページから、VMware Server(無償版)を入手する。
このソフトの場合、無償のシリアルキーを入手するためには、登録が必要になります。
VMwareの設定方法は、パソコンおやじの「仮想サーバの構築(VMware Server: WindowsXP編)」をご参照ください。
Debianの公式ホームページの「最小のCDを使って、ネットワークインストールする」から、debian-40r0-i386-netinst.isoをダウンロードし、CD-ROMを作成する。
Red Hat系と異なりDebianの場合は、Debianを機能させる最小パッケージをCD-ROM等からインストールし、他の必要なパッケージはインターネットのミラーサイトからダウンロードして使用することを前提に組み立てられている。
Debianがサポートしているパッケージ数は多く、すべてをCD-ROMに焼き付けると、21枚にもなります。
Debianのインストール用のCD-ROMが準備できたら、Debianをインストールします。